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グエン・スアン・フック首相は30日に開かれた政府会合で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について全国規模での流行宣言を行うことに同意した。
フック首相はこれに先立つ2月1日、ベトナム国内における新型コロナウイルス感染症の流行を宣言。新型コロナウイルス感染症はそれ以降、世界的な流行が懸念されるレベルA(最も危険)の伝染病として扱われており、ベトナム当局は入国者に集中隔離施設での隔離を義務付けたり、感染者の接触者らを特定・監視したりするなどして感染者数を効率的に抑えている。
全国規模での流行宣言により、今後は一層の対策強化が予想される。政府は現時点で、ハノイ市やホーチミン市など主要都市の封鎖(ロックダウン)を予定していないが、全国民にできる限り外出を自粛して自宅で過ごすよう求めている。
また首相は関連機関に対して、公共交通手段の運行を原則一時停止するとともに、個人車両についても極力利用を制限するよう指示した。
なお、政府は4月1日に開かれる政府会合で、低所得者に対する支援措置について討議する方針。この支援措置に必要な資金は、中央政府と地方自治体の予算で賄う予定だ。