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ホーチミン市技術師範大学の研究グループがこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、医療従事者に代わり患者の心拍数および血圧の計測、検体輸送、食事の運搬、投薬、電子決済を行うロボットを開発した。
開発したのは同大機械工学部4年生のグエン・ダオ・スアン・ハイさんとフオン・フウ・タイン・ナムさん。ロボットは現在、同学の医務室と同市トゥードゥック区総合病院で試験運用されている。
ロボットの重量は40kg、レントゲン室や隔離病棟を自走することが可能。受付では「お手伝いできることはありますか?」と患者に向かって発話し、患者が「受付番号がほしいのですが」と話しかけると、「健康保険コードをスキャンし、カウンターで自動番号を受け取ってください」と応対することができる。
ロボットの活用により院内感染リスクを大幅に低減できると期待されており、研究チームはホーチミン市内に限らず、遠隔地など人手不足の地域でも運用できるようになればとコメントしている。