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ベトナム国内で最初に確認された新型コロナウイルス(nCoV)感染者の1人で、ホーチミン市チョーライ病院に入院し22日間にわたって治療を受けていた中国・湖北省武漢市の李鼎=Li Dingさん(男性・66歳)は22日、5回のウイルス検査で陰性の結果が出て退院が認められた。
李さんは同病院の医師や看護師らに感謝の言葉を述べた。李さんと同時に入院し、先週退院していた息子の李自超=Li Zichaoさん(男性・28歳)も「ベトナムで治療を受けられて幸運だった」と語った。在ホーチミン中国領事館の代表は「ベトナム国民の中国に対する友情を体現するもの」と感謝を表明した。
李鼎さんと妻は1月13日に武漢市からハノイ市に到着し、17日に南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市に移動した。仕事で南部メコンデルタ地方ロンアン省に滞在していた李自超さんが両親を迎えに行き、20日にロンアン省に戻ったが、父子に発熱症状があったため、22日にチョーライ病院で診察を受けて入院、検査で新型コロナウイルスへの感染が分かった。
2人の感染はヒトからヒトへの感染例として、パスツール研究所とチョーライ病院の医師らから医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine)」に報告された。