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中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染が拡大している問題で、3日までにベトナム国内で感染が確認された8人のうちベトナム人患者は5人、うち4人は北部紅河デルタ地方ビンフック省にある日系企業の工場の従業員だということがわかった。
この4人はいずれもビンフック省ビンスエン郡(huyen Binh Xuyen)のタンロン工業団地にある日本プラスト株式会社(静岡県富士宮市)のベトナム子会社に務める従業員で、武漢で研修を受けた後、同じ航空機で一緒に帰国したという。
患者4人の詳細と経過は、◇1人目:29歳、1月21日に発症、1月30日に陽性、中央熱帯病病院で治療中、◇2人目:25歳、1月31日に陽性、北中部地方タインホア省総合病院で治療・完治、◇3人目:23歳女性、1月25日に発症、1月30日に陽性、◇4人目:29歳女性、1月31日より中央熱帯病病院で隔離・治療中。
同社は2か月前に従業員8人を研修のため武漢へ派遣し、1月17日に中国南方航空(China Southern Airlines)のCZ8315便で広州からハノイ市へ全員一緒に帰国した。その後、1月30日までに保健省は、うち3人が新型コロナウイルス陽性と発表。さらに2月3日午前に別の1人の感染が明らかになった。
ビンスエン郡医療センターによると、患者4人と一緒に帰国した残る4人は引き続き隔離され経過観察中だが、現在のところいずれも症状は出ていないという。