(C) zing |
2019年のテト(旧正月)の連休中に西北部地方ディエンビエン省ディエンビエン郡で発生した女子大生強姦殺人事件で、被告9人の裁判が同省で26日から開かれている。
この事件は、テトで里帰り中だったC・T・M・Dさん(当時22歳)が、母親が売る鶏を配達する途中で拉致され、複数人から性的暴行を受けた末に殺害されたというもの。
Dさんの実母であるチャン・ティ・ヒエン被告(女・44歳)は別の麻薬密輸密売事件で禁固20年の判決を言い渡されており、今回の事件はヒエン被告がDさん強姦殺人事件の主犯格であるビー・バン・トアン被告(男・37歳)に対して麻薬購入代金の支払いを渋ったことが発端となった。
トアン被告は仲間と共謀してDさんを拉致した後、メンバーの1人であるブイ・バン・コン被告(男・44歳)の自宅に監禁し、複数人がかりでDさんを何度も強姦した末に殺害、死体を隣の空き家に遺棄した。
同事件では9人中8人が強盗、拉致、強姦、殺人、麻薬違法所持などの罪に問われている。検察側は27日、トアン被告とコン被告を含む被告6人に死刑を求刑した。
強姦罪に問われている被告2人は8~10年の禁固刑、犯人蔵匿罪に問われているコン被告の妻ブイ・ティ・キム・トゥー被告(女・44歳)は2年6か月~3年の禁固刑を求刑されている。
今回の事件はその悪質さから国民の注目を集めており、裁判は同省ディエンビエンフー市の運動場に傍聴席6000席を設けて行われている。