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ホーチミン市で、シクロ運転手による外国人観光客を狙ったぼったくり事件がまた発生した。今回被害を受けたのは、フィリピン国籍の観光客の女性2人だった。
16日午後に被害に遭った女性2人は翌17日午前、3区警察に被害を届け出た。迅速な対応を見せた同区警察は監視カメラを確認して、問題のシクロ運転手をチャン・クイ・ビン容疑者(男・47歳、フーニュアン区=quan Phu Nhuan在住)とサム・バン・ズン容疑者(男・47歳、4区在住)の2人と特定。同日中に資産強奪の疑いで逮捕した。
警察の調べによると、女性らは1区にある統一会堂でシクロ2台に分かれて乗車し、1区と3区を回った後、3区の戦争証跡博物館前で降車。運転手らに合わせて70万VND(約3300円)を渡した。
しかし、運転手らが不満を訴えて恫喝したため、女性らが追加で料金を支払おうとしたところ、運転手らは女性らの財布からさらに100万VND(約4700円)を抜き取り、そのまま現場から立ち去った。被害者が外国人のため、3区警察は市警察にこれまでの捜査結果を移管し、容疑者2人の身柄を移す方針。
同市では今年8月にも日本人観光客の男性(83歳)がシクロを利用して、ぼったくり被害に遭ったばかり。悪質なシクロへの対策として、乗る前の値段交渉を徹底すべきだ。万が一被害に遭った場合は、地元警察に被害を届けることが望ましい。市当局はこのような事件に迅速に対応することで市のイメージアップに努めている。