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ホーチミン市5区のフンフン(Phung Hung)市場に軒を並べる衣料品や飲食店の間に、小さな露店カフェ「バールー(Ba Lu)」がある。69年の間、毎朝2時から営業している。
「父が亡くなってからは僕ら姉弟で店を切り盛りしています」と、華僑独特の訛りのあるベトナム語で語るのは店主のフンさん。店は父のバー・ルーさんが17歳の時に創業したという。
コーヒーの抽出方法はバー・ルーさんの方法を今でも守っている。2週間に1回、炭火で豆を焙煎することで香り高いコーヒーになるのだそう。さらに焙煎時にバター、塩、酒を加えることで豆の渋みを抑えることができるのだという。
大き過ぎず小さ過ぎず適度な火力で、オリジナルのフィルターを使って抽出されたコーヒーにお好みで砂糖やミルクを入れていただく。
店は4m2と小さいが、常に常連客で賑わっている。最近では若者や旅行者もバールーのコーヒーを求めてやって来る。営業時間は毎日2時~17時、1杯1万VND(約47円)~。