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2018年9月に摘発されたミスコン準優勝者や女優、学生などが参加した高級買春ルートについて、ホーチミン市人民裁判所は15日、同ルートを率いて仲介役を務め、売春仲介罪に問われていたキエウ・ダイ・ズー被告(男・23歳、南中部沿岸地方ビンディン省出身)に禁固5年の判決を言い渡した。
同被告は大学に通う傍ら、経済的に自立するためアルバイトとしてバイクタクシーの運転手をし、その間に多くの売春婦とのコネクションがあった。自分の「人脈」を活かしてインターネットなどで客を集め、多くの芸能人や学生を斡旋していた。さらに、売春婦が同伴する高級サービス「売春ツアー」も催行していたとされる。
1回あたりの売春の料金は、売春婦が学生の場合300~500USD(約3万3000~5万5000円)だが、芸能人の場合はケースバイケースで、摘発時に発見された準ミスは7000USD(約76万円)もの高額だった。
裁判所は、同被告が捜査に積極的に協力したこと、罪状を認めて反省を示したこと、前科がないこと、両親が病気を患っていることなどを考慮した上で、情状酌量の余地があるとして禁固5年の刑を下した。
また、裁判所は捜査機関に対して、サービス料金の取り立てや女性の紹介などで同事件に関与したとして、ズー被告の友人であるチュオン(男)と、タイ(女)の2人の捜査を引き続き行うよう要請した。