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ホーチミン市交通警察によると、交通違反で免許証を差し押さえられたものの、持ち主が罰金の納付と免許証の返却受け取りに当局を訪れていない未処理の免許証が増え続けており、その数は現時点で3万1700件に上るという。
持ち主が免許証の返却受取りに訪れない主な理由は、交通違反の罰金の払い渋りと免許証の再発行の方が手数料が安く手続きも簡易なためだとされている。実際、同市で免許証を差し押さえられても他の省や都市へ行き、免許証の紛失を申告して諸手続きを行えば再交付を受けることができ、管理が極めて難しい状態にあった。
しかし2014年からは、交通違反者が期限を過ぎても罰金の納付に訪れない場合、同市交通警察が免許証の発行機関である交通運輸局へ報告をあげるようになっている。これにより、当該の者が交通運輸局へ免許証の再交付申請に訪れた場合に、同局は当該の者に違反通知を送り、交通警察で罰金を納付するよう指導している。2018年における同市交通警察から交通運輸局への報告件数は1万5600件を超え、2019年も1-6月期で5200件を超えた。
公安省は3月に開かれた2019年1-3月期記者会見で、同省と交通運輸省が交通違反ドライバー及び運転免許証停止処分者に関するデータを共有することで合意したと明らかにしている。
データ共有が実現すれば、ドライバーの違反情報は毎日、各部隊から交通運輸省の道路総局と各地方交通運輸局へ送られ、交通違反により運転免許証を差し押さえられた者が、故意に免許証の紛失を申告し再交付を申請した場合は、新しい免許証は交付されない。これにより、罰金の払い渋りや違反未処理免許証の増加が抑制されると期待されている。