(C) baovephapluat 写真の拡大. |
在外ベトナム人が率いる在外反政府組織「ベトタン(Viet Tan=『越新』)」のメンバーであるレ・クオック・ビン被告(男・49歳、南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市在住)の一審裁判で、同省人民裁判所は27日、同被告に有罪判決を下した。
同被告は2018年6月から同年8月にかけてカンボジアから拳銃やライフル、エアピストル、弾倉、弾丸など大量の兵器を密輸していたとされる。家宅捜索では、前述の兵器のほか、反体制的な内容の多数の資料などが押収されている。
ビン被告は、被告宅の土地収用に伴う補償金を不服として2016年7月頃からフェイスブック(Facebook)上で共産党と政府を非難し始め、「銃を取って戦うしかない」などと投稿して暴動の扇動を繰り返していた。
なお、既に他界している同被告の両親は、共産党の元党員であり、革命功労者だった。同被告は未婚で前科もなし。同被告は裁判で罪状を認め、反省の意を示していた。裁判所は被告の家柄や境遇などを考慮した上で、情状酌量の余地があるとして、軍用兵器違法所持の罪で禁錮5年、政府転覆を図った罪で禁錮1年の判決を言い渡した。