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現在、ベトナムでがんと闘病中の患者は30万人余りに上る。毎年約16万5000人が新たにがんと診断され、11万5000人ががんで死亡している。最新の統計によると、全世界でがんによる死者は毎年820万人に上り、新規がん患者は1410万人。がん患者のうち65%は中・低所得国に住んでおり、ベトナムはがん患者が多い国の一つとなっている。
16日に開かれたベトナムと英国の協力によるがん予防フォーラムに出席したK病院のチャン・バン・トゥアン院長は、「ベトナムにおけるがん予防は重要な任務になりつつある」と述べた。
男性で特に多いのは肝臓がん、次いで、肺がん、胃がん、直腸がんと続く。女性では乳がんが多く、胃がん、肺がんの順で続いている。ほとんどの癌は早期に発見できて適切な治療が受けられれば治る病だが、ベトナムではステージが進んだ状態で診察を受けることが多く、生存率が低くなっているのが現状だ。
ベトナムには現在、がん治療を専門とする病院が8か所、腫瘍センターおよびがん診療科は69か所ある。ハノイ市のK病院は、がん治療を専門とする病院の一つで、世界各国の大学および病院と連携して、がん治療に関する研究を行っている。
トゥアン院長によると、K病院では、国内初となるがん臨床研究所を設立。同氏は、開院100周年を迎える2023年までに、ベトナムにおけるがん予防・治療の礎を築いていきたいとの希望を語った。