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南シナ海のトンキン湾に浮かぶバックロンビー島(紅河デルタ地方ハイフォン市バックロンビー郡)から北西の海域で7日、農業農村開発省水産総局傘下の漁業監視部隊の監視船が、同海域で違法漁獲を行っていた中国の漁船に放水した。
それによると、漁業監視部隊の監視船「KN-106」と「KN-108」は7日午前10時半ごろ、中国のものと見られるの多くの漁船がベトナムの海域で違法漁獲を行っているところを発見し、それを追い払おうと接近した。
すると、漁船の多くは中国海域に向かって移動したが、大型漁船2隻が回り込んでベトナム海域に侵入を続けた。2隻は海中に投げ入れた魚網を回収する機会をうかがっていたと見られる。中国国旗を掲げた大型漁船2隻は番号を隠していた。
これを受けて、ベトナムの監視船は拡声器で違法漁獲の停止を求めると共に2隻に放水を行った。漁船2隻を追跡する様子を撮影した映像は、漁業監視部隊により公開されている。ベトナム当局がこうした映像を公開するのは異例のこと。監視部隊が強硬な対応を取っている背景には、中国の漁船によるベトナム領海侵犯が最近、深刻化していることがある。