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情報通信省ベトナム・コンピューター・セキュリティセンター(VNCERT)はこのほど、ベトナム国内のサーバーがマルウェアの一種であるランサムウェア(身代金要求ウイルス)「GandCrab」の最新版「GandCrab 5.2」の攻撃にさらされていると警告した。
ベトナムでは、公安省を装ったEメールにウイルスを仕組んだファイルを添付し、受信者にこれを開かせるという手口で拡散されている。ウイルスに感染するとパソコンのデータが暗号化されてしまい、復旧の条件として400~1000USD(約4万4000~11万1000円)の「身代金」が要求される。
こうした被害を受けてVNCERTは、差出人不明のEメールや、知人からのEメールでも内容が不審な場合は添付のファイルやリンクを開かないよう注意を呼び掛けている。
なお、ウイルスセキュリティ国内大手のBkavの統計によると、ベトナムで2018年に生じたコンピュータウイルスによる被害額は前年比+21%増の14兆9000億VND(約730億円)に上り、一昨年に続いて過去最高を記録した。