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大手ファンド運用会社ビナキャピタル(VinaCapital)からの招へいを受けて、ベトナム系のドイツ元副首相フィリップ・レスラー氏(46歳)はベトナムに帰国し、スタートアップ企業を支援するファンド「ビナキャピタル・ベンチャーズ(VinaCapital Ventures)」の諮問委員長に就任した。
同氏は、「ずっと前から帰国して祖国に貢献する機会を待っていた。自分の経験を活かし、スタートアップ企業が力を発揮できるよう支援していく」と語った。
同氏は現在のメコンデルタ地方ソクチャン省生まれ。孤児院にいた生後9か月の時にドイツ人夫妻の養子となり、後に医学の道に進んだ。ドイツ連邦軍で軍医見習いの経験もある。
1992年、19歳でに自由民主党(FDP)に入党後はめきめきと頭角を現し、2009年10月に保健相に就任。初のアジア出身者のドイツ内閣入りで注目を集めた。
2011年5月に副首相 兼 経済技術相に就任し、同月から2013年12月までFDPの党首を務めた。ドイツ史上最年少の保健相、経済技術相、副首相および党首として知られている。
同氏は2014年2月から世界経済フォーラム(WEF)経営委員に就任し、スタートアップ企業支援で豊富な経験を有している。