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ゴ・スアン・リック党政治局員 兼 国防相は15日、東南部地方ドンナイ省のビエンホア空港を視察し、同空港のダイオキシン除染プロジェクト委員会と会合を持った。同相はこの席で、プロジェクトの早期展開を要求した。
ホーチミン市の東北約30kmに位置するドンナイ省ビエンホア空港は、かつてベトナム戦争中に米軍が大量の枯葉剤を保管していた場所であり、ダイオキシン汚染が最も深刻な地域の1つに数えられている。汚染面積は52ha、汚染された土壌は51万5000m3にも上り、周辺には現在も11万人の人々が生活している。
ビエンホア空港周辺のダイオキシン除去については1995年以降、国防省と関連機関が様々なプロジェクトを実施しており、これまでに数十万m3もの土壌を掘り起こしてきた。
昨年5月には、ベトナム国防省と米国国際開発庁(USAID)がビエンホア空港におけるダイオキシン除染プロジェクト実施に関する合意書を締結。同プロジェクトの実施期間は10年間で、総経費は3億9000万USD(約430億円)。今年4月にはプロジェクトの第1期がスタートする予定で、費用は米国政府の無償支援による1億8300万USD(約200億円)およびベトナム政府の環境関連予算を充てることになっている。
ゴ・スアン・リック国防相は今回の会合で、人道的観点および社会経済発展への寄与という観点から、ダイオキシン除去プロジェクトが政治上の重要な任務であることを強調。国防相は、「プロジェクトは依然として、資金、技術、人材などの問題を抱えているが、プロジェクトの早期展開に向けて、関連機関全体が協力しなければならない」と語った。