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ホーチミン市在住日本人がキャッシュカードのスキミング被害に遭ったとして、在ホーチミン日本国総領事館が注意を呼びかけている。
在ホーチミン日本国総領事館によると、同市2区の銀行ATM(現金自動預け払い機)で1月、在住日本人が使用したキャッシュカードを置き忘れたわずか数分の間にこのキャッシュカードをスキミングされ、翌日から2日間で複数回にわたりATMから口座の全額を引き出されるという事件が発生した。
被害者は置き忘れたキャッシュカードを次に並んでいた女性から数分後に返却されており、この女性が容疑者の可能性があるという。また、このATMには見慣れないかばんが置いてあったとの情報もあり、このかばんの中に隠しカメラを仕掛けて暗証番号を盗撮していた可能性もある。
スキミングは、店舗ではスキミング装置(スキマー)に客から預かったクレジットカードを通して情報を盗んだり、ATMなどでは携帯可能なスキマーに入手したキャッシュカードやデビットカードを差し入れて情報を盗み取ったりする手口で行われる。
その後、偽造用の生カードと呼ばれるものにスキマーで盗んだ情報を記録し、キャッシュカードやクレジットカード、デビットカードを偽造する。また、カード情報を盗むのと同時に、暗証番号を盗み見たり、隠しカメラで盗撮したりもする。
こうした中、在ホーチミン日本国総領事館はスキミング被害を予防するために、◇信用できない店でのクレジットカードなどの使用を控える、◇ATM周辺に置いてある不自然なかばんなどに注意する、◇不審な装置が取り付けられているATMは利用しない、◇周囲の人物に暗証番号を見られないようにする、◇店舗内の防犯カメラからも暗証番号が見えないようにする、◇暗証番号をメモなどで残さない、◇容易な暗証番号(1234、1111、誕生日など)を使用しない、など、注意喚起を行っている。