(C) vnexpress, ルオン被告 写真の拡大. |
2017年5月に西北部地方ホアビン省総合病院で人工透析治療を受けていた慢性腎不全患者18人がアナフィラキシーショックと見られる症状を起こして9人が死亡した事件で、同省ホアビン市人民検察院は21日、捜査対象拡大・追加捜査を経て、被告7人に禁錮30か月~5年を求刑した。
同病院の人工透析装置のメンテナンスを行い、「過失致死傷罪」に問われていたチャムアイン水処理会社の社長ブイ・マイン・クオック被告(33歳・男)は禁錮4~5年、人工透析に使った水を検査せずに治療を行い、同罪に問われていた同病院人工透析科の医師ホアン・コン・ルオン被告(33歳・男)は禁錮36~42か月をそれぞれ求刑された。
同病院の元院長、元副院長など残る被告5人は、「責任を果たさず甚大な被害を引き起こした罪」に問われて禁錮30~48か月をそれぞれ求刑された。
犠牲になった患者らの死因は、メンテナンスに使った化学薬品が医療機械設備に残留していたことによるものだった。
医療分野の多くの専門家は同事件について、医療機器を管理する責任を負うのは医療物資・医療機器部だとして、ルオン被告の立場を支持している。
しかし、ルオン被告は今回の裁判で、前回の裁判での「責任を果たさず甚大な被害を引き起こした罪」から「過失致死傷罪」へと罪名を変更され、より重い量刑を求刑された。