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地場系医薬品ディーラーのVNファーマ(VN Pharma)が書類を偽造してがん特効薬の偽造品を輸入した事件で、公安省は再捜査のため、同社元副社長ファン・スアン・ティエン容疑者(男)および同社研究開発部門(R&D)で働いていたホアン・チュック・ビー容疑者(女)の2人を逮捕した。容疑者2人は「偽造医薬品の製造販売容疑」を持たれて捜査を受けている。
ホーチミン市人民裁判所は2017年8月、同事件で密輸罪に問われていたVNファーマ元会長 兼 社長のグエン・ミン・フン被告(男)とH&C国際海事貿易(H&C International Trading Shipping)元社長のボー・マイン・クオン被告(男)の主犯格2人にそれぞれ禁錮12年の判決を下している。密輸罪および書類偽造罪に問われていた共犯の7人も同裁判により最大で禁錮5年の判決を言い渡されていた。
被告らは、ペーパーカンパニーが製造したと見られるがん特効薬の輸入に必要な書類を偽造して保健省傘下の医薬品管理局から輸入許可証を取得して輸入し、2010年から2013年までの間にがん治療で国内トップクラスを誇るハノイ市のK中央病院やホーチミン市のチョーライ病院を含めた国内の病院に納品した。この薬はバーコード検査で製造元を確認できず、成分検査でもヒトの治療に使用できないことが分かった。
同事件のこれまでの経緯について、同市上級検察院は2017年9月、(量刑に影響する)罪名の確定や捜査の不徹底などの点を指摘し、「不当」として一審判決に抗議した。同市上級人民裁判所は続く2017年10月、同市上級検察院の主張を支持して一審判決を取り消し、再捜査を求めた。