ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

古い印刷物の収集家、バオダイ帝発行の賞与通知書も

2018/12/01 06:35 JST配信
(C) vnexpress.net
(C) vnexpress.net 写真の拡大.

ホーチミン市に住むフイン・ミン・ヒエップさん(男性・46歳)は、25年の年月をかけてベトナム南部がフランス領だった時代から1975年のサイゴン陥落までに発行されたレストランや小売店の領収書に切符、広告などからバイクの譲渡証や個人の納税領収書、学生証まで1000点以上の印刷物を収集してきた。

 ヒエップさんがこうした印刷物を収集するようになったのは1993年からという。元々は骨董品が好きで、なかでも当時のサイゴンの文化や人々の暮らしが垣間見られる書類や文書に惹かれた。収集品の中で最も多いのが1975年以前の売買取引に関する書類だ。

 1961年のティエンチュオン(Tieng Chuong)新聞の広告料の領収書、1970年代の自転車販売店の領収書など、店ごとに領収書の様式や記載内容が異なり、店名を前面に推したオリジナルのロゴが面白い。

 1950年に発行された旧シェニョー(Chaigneau)通り(現:1区トンタットダム(Ton That Dam))のカギ修理店の領収書は当時の情勢が実によく表れている。当時はフランス統治下にあったことから、多くの文書はベトナム語と中国語のほかにフランス語が併記されている。エデンやバンカム、ダーカオなど当時の映画館のチラシやチケットからも、当時のサイゴンの人々の娯楽を見ることができる。

 バイクの譲渡証や運転免許証なども多く収集しているヒエップさんだが、最も価値があるとされるのがフランス最大のオートバイメーカーだったモトベカン(Motobecane)の1936年製造のポニー(Pony)とその車両登録証と譲渡証だ。このバイクはなんと当時のフランス高官が1962年にベトナム共和国のゴ・ディン・ジエム初代大統領の兄であるゴ・ディン・トゥック氏に譲渡したものだという。

 収集品の中で、古い時代の物は旧ザーディン省ビンホア村の18歳の住民に発行された個人税納付領収書で、発行年は1891年に遡る。

 政府発行の書類も多くあり、1942年にバオダイ帝が南中部沿岸地方ビントゥアン省ハムトゥアン郡の副郡長に発行した賞与通知書といった貴重な文書もある。文書はフランス語と中国語で書かれ、最後に皇帝の印が押されている。

 ヒエップさんはこうした希少な印刷物のほかにも、タバコの袋やジュースの瓶、食器など昔の日用品も集めている。どれもその時代を蘇らせる大切な品々だとヒエップさんは語る。

[vnexpress.net 05:43 11/11/2018, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
新政令施行3か月、交通事故件数と死傷者数が大幅減 (14:27)

 公安省交通警察局の統計によると、道路交通分野の交通安全秩序に関する行政違反処罰を規定する政令第168号/2024/ND-CPが施行された1月1日から3月31日までの3か月間に、道路交通事故の状況が大幅に改善した。 ...

シンガポール、ベトナム産の食肉製品と鶏卵を輸入へ (14:09)

 駐シンガポール・ベトナム商務部によると、シンガポール食品庁(SFA)がベトナム産の一部の食肉製品と鶏卵の輸入を正式に許可したという。  これは、ベトナムの畜産業界にとって、シンガポールという厳格な市...

伊ドゥカティ、ハノイのショールーム閉鎖 (13:54)

 イタリアのオートバイメーカーであるドゥカティ(Ducati)のベトナム現地法人ドゥカティ・ベトナム(Ducati Vietnam)は1日、ハノイ市のショールーム「ドゥカティ・ハノイ(Ducati Ha Noi)」の閉鎖を発表した。 ...

ホーチミン、花の少ない13本の「花通り」 (3/30)

 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない13本の通りが集まっている。これらの通りは様々な種類の花の名前にちなんで名付けられており、碁盤の目のよ...

ベトナム航空、香港/バンコク/クアラルンプール線の運航再開 (13:23)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ベトナムと香港、タイのバンコク、マレーシアのクアラルンプールを結ぶ国際線3路線の運航を再開した。  同社は3月30日、

世界長者番付25年版にベトナムから5人、ビンG会長が535位 (6:34)

 米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した2025年版の世界長者番付に、ベトナムから5人がランクインした。  2025年版でランクインしたのは以下の5人。 ◇535位:コングロマリット(複合企業)

ロンタイン国際空港第1期、投資総額引き上げ (6:02)

 チャン・ホン・ハー副首相は3月29日、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港プロジェクトの第1期の投資総額を調整する首相決定第692号/QD-TTgに代行署名した。  これにより、第1期の投資総額は...

幻の動物「サオラ」探索にWWFが1800万円支援 (5:46)

 北中部地方フエ市人民委員会は、絶滅が危惧される動物「サオラ(学名:Pseudoryx nghetinhensis)」の追跡・保護活動のため、世界自然保護基金(WWF)から31億VND(約1800万円)超の無償援助を受け入れることを決定し...

米クアルコム、ビンG傘下のモビアンAIを買収 (5:11)

 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は、自社ウェブサイト上で、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社である人工知能研究所(モビアンAI=Movian

ホンダベトナム、初の女性社長が誕生 (4:43)

 ホンダフィリピン(Honda Philippines)の社長を務めていた荒井清香氏がこのほど、ホンダベトナム(Honda Vietnam)の新社長に就任した。同社にとって初の女性社長となる。前任は杉田宏治氏。  荒井氏は1975年...

バイタリフィ、ベトナム子会社を建設システムに譲渡 (4:02)

 生成人工知能(AI)を活用したSaaSサービスの提供と受託開発を手掛ける株式会社バイタリフィ(東京都渋谷区)は、ベトナム子会社であるバイタリフィアジア(Vitalify Asia、ホーチミン市)の出資持分を、建設業向け施...

商空間プロデュースのスペース、ベトナム現地法人を設立 (3:56)

 ショッピングセンターや文化施設、スポーツ・娯楽施設などの企画、設計、監理及び施工を手掛ける株式会社スペース(東京都中央区)は3月26日、同社100%出資のベトナム現地法人の設立手続きを完了した。  ベ...

日本発祥のスポーツごみ拾い「SPOGOMI」、ベトナム大会開催 (2:30)

 公益財団法人日本財団(東京都港区)が企画し、世界34か国で展開する世界最大のゴミ拾い&分別イベント「SPOGOMI WORLD CUP 2025」の公式ベトナム予選「SPOGOMI WORLD CUP 2025ベトナム大会」が、4月20日(日)にホ...

中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋」、ベトナムの売上好調 (2日)

 中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋(ハイディラオ=Haidilao)」は、2024年における中国本土以外の海外市場による売上高が前年比+13.0%増の7億7800万USD(約1170億円)となった。  これは、ハイディラオの中国本...

ビンファスト、DHLとヨーロッパでの部品配送で提携 (2日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)と、国際宅配便や運輸、ロジスティクスサービスを扱うドイ

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved