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市場管理当局によると、2018年1-6月期にベトナム全国で密輸や違法な取引を発見・摘発した件数は5万2000件余りで、行政処分の罰金総額は2820億VND(約13億6000万円)に上った。密輸や禁制品の取引などの手段はより巧妙化かつ複雑化しており、特にメコンデルタ地方や北部の国境沿いの地方での発生件数が多い。
密輸が多いのは、酒類、ビール、清涼飲料水、菓子類、砂糖、石油製品、紙巻きたばこ、家禽類、布地、縫製品、化粧品、食品、電子製品、爆竹、暴力的玩具など。偽造品や知的財産権違反製品のうち、ハイテクが必要だったり、国内での生産が困難だったりする製品は、中国やマレーシア、タイ、ラオスなどの外国で注文生産され、ベトナムに持ち込まれている。
ハノイ市警察のディン・バン・トアン副署長は、「密輸や違法取引の実行者は、ITを活用して注文し契約までしている。情報を削除する手段も取っている」と話した。
国境警備隊は、1-6月期に密輸や違法取引を1600件以上摘発し、約1200億VND(約9620万円)相当の製品を押収した。同警備隊の幹部は、国境地域で密輸を阻止するためには隣国、特にラオス、カンボジア、中国との協力を強化しなくてはならないとの考えを示した。