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米海軍の原子力空母「カール・ヴィンソン(USS Carl Vinson)」が5日、南中部沿岸地方ダナン市のティエンサ港に寄港した。1975年のベトナム戦争終結後、米空母がベトナムに寄港するのは初めて。同空母には、越僑(在外ベトナム人)で歯科医師のヒエン・チン氏が乗船している。
ヒエン・チン氏はサイゴン(現在のホーチミン市)で生まれ育ち、家族と共に米国に移住。米国で学業を終えた後、米海軍に入隊した。チン氏にとって今回のダナン訪問は初めての訪越ではなく、10年前にもボランティアグループの一員として訪れたことがある。ただ、今回は特別な感動があるという。
「以前に覚えた痛ましい感情は、徐々にベトナムの文化と人々に対する愛情に変わっていった。ベトナム系米国人である我々は、新たな姿のベトナムに来られて大変うれしく、(空母の初寄港という)歴史的な場に居合わせて名誉に感じている」と語った。
ヒエン・チン氏はまた、「今回多くのベトナム料理を食べたいと思っている。異なる文化を理解するための最良の方法は、彼らの料理を味わうことだ。料理には文化の精髄が詰まっているから」と話した。