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国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、東北部地方フート省の伝統歌謡「ハット・ソアン(Hat xoan)」を「緊急に保護する必要がある無形文化遺産」のリストから削除したことを明らかにした。
ユネスコは、「ハット・ソアン」が緊急に保護する必要がある無形文化遺産として登録された2011年以降、ベトナム政府による保護・育成活動を経て同遺産の存在可能性が著しく回復したとしている。
これに先立つ2015年、ベトナム政府はユネスコの無形文化遺産保護に関する政府間委員会に対し、「ハット・ソアン」を緊急に保護する必要がある無形文化遺産のリストから削除することを提案していた。
「ハット・ソアン」はフート省の村々で春に開かれる村祭りの期間中、公共施設の前で演じられる伝統歌謡で、ベトナムが建国されたとされるフン王(雄王)時代に発祥したと伝えられている。