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自然災害防止中央指導委員会は11日午前、西北部地方ソンラ省のソンラ水力発電所に対し、下流への放流を止め、全ての発電タービンを停止するよう命じた。下流にあるホアビン湖に流れ込む水量を減らし、下流域での水位上昇を抑えることを狙いとするもので、同発電所は直ちに命令に従った。
同発電所のホアン・チョン・ナム所長によると、同発電所が稼働を開始してから発電を停止したのはこれが初めてという。発電再開は、中央指導委員会の命令に従うとしている。
ナム所長は、同発電所の発電停止が全国への電力供給に及ぼす影響についての問いに対し、「ダー川水系での流量増加により、ソンラとライチャウの水力発電所が発電を停止しているが、ホアビン水力発電所をはじめ多くの水力発電所がフル稼働している。そのため、北部を含め全国への電力供給に影響はないだろう」と答えた。
ソンラ水力発電所は2005年に着工され、2012年に完成し国家電力網への電力供給を開始した。年間の平均発電量は102億4600万kWh。国内で最大、東南アジア地域でも最大規模を誇る。