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ベトナム北部と北中部地方の広域に上陸した台風4号(アジア名:タラス、ベトナムでは台風2号)の影響により、同地域では17日未明から暴風雨が発生した。同日夕方までの統計によると、死亡者8人、行方不明者4人が確認されている。
北部と北中部地方では、民家10棟が全壊し、282棟の屋根が吹き飛ばされた。農業への被害については、北中部地方タインホア省だけでも2100haの農作地が冠水した。更に、数十隻の漁船や貨物船が荒波により破損・沈没している。
タインホア省、ゲアン省、ハティン省を中心とする北中部地方は、今回の台風で最も大きな被害を受けており、同地方を通過する国道1号線、国道16号線、国道47号線、国道48E号線、国道217号線で冠水や土砂崩れ、落石などによる被害が確認されている。被害額は約550億VND(約2億7400万円)と試算される。
また、ハノイ市では17日の豪雨で市内28か所が冠水した。ベトナムの中央水文気象予報センターによると、北部での暴風は22日まで続く見通しで、18日から22日にかけて地域によって100~250mmの雨量が観測されると予想される。
なお、日本の気象庁によると、ベトナム現地時間17日16時45分の時点で台風4号はラオスで熱帯低気圧に変わっている。