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台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)が北中部地方ハティン省キーアイン郡ブンアン経済区で展開する一貫製鉄所で30日21時頃、爆発事故が発生した。
爆発が起きたのは、第1高炉の石灰窯ダストフィルター設備で、事故発生から深夜まで爆発音が続き、煙がもうもうと上がっていたが、幸い怪我人などは出なかった。地元当局は通報を受けて現場に駆けつけ、確認・検査にあたった。
同社の責任者によると、爆発事故による生産ラインへの影響は限定的だという。同製鉄所は、事故発生前日の29日に第1高炉の火入れが行われ、ベトナム初の一貫製鉄所として稼動を開始したばかりで、同日22時に初の製品が生産された。
FHSには大手鉄鋼メーカーのJFEスチール株式会社(東京都千代田区)が出資している。同製鉄所の第1期の投資総額は105億USD(約1兆1700億円)、敷地面積は2000ha強、年間粗鋼生産量は約700万t/年の計画となっている。