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ホーチミン市6区工事建設投資管理委員会は、同区の中華街チョロン地区にあるビンタイ市場(Cho Binn Tay)の全面改修プロジェクトについて、既存建築物の審査に時間がかかるため、着工を2017年9月に延期することを明らかにした。1年の工期を経て2018年9月に完了する見通しだ。
3月から5月にかけて、屋根を取り外すなどの作業を開始する。遺跡保存の関連当局は、既存建築物の現状を確認・評価し、保存する部分と解体する部分に分けて取るべき措置を審査評議会に提案する。具体案を絞ってから、建設に関する所定手続きを行うことになる。
今回の全面改修では、元の建築を維持しつつ老朽化した屋根や垂木、壁や床を改修するほか、警備員室や公衆トイレ、発電室などを新たに整備する。投資総額は1200億VND(約5億9000万円)、このうち1050億VND(約5億1000万円)が改修費用、残る150億VND(約7300万円)が仮設市場の建設費となっている。
同市場に入っていた1446店舗は、同区第2街区タップムオイ通りの一角に建設した仮設市場へ既に移転している。
ビンタイ市場は、中華系商人のクアック・ダムによって1928年に建設された同市最古の卸売市場で、1991年に一度改築されている。同市文化スポーツ局遺跡保存センターは2015年末に、同市場を都市級芸術建築遺跡に認定する案を同市人民委員会に提出している。