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(C) Thanh Tran, Tien Phong |海産物卸売の男性が ウナギ輸出で成功 写真の拡大 |
南中部沿岸地方ダナン市タインケー区に住むタイ・ビン・ゴさん(男性・35歳)は、ハイリスクのため漁民の誰もが首を横に振るウナギの生魚輸出ビジネスで成功し、漁業に同市の漁民らから「冒険家のゴ」と呼ばれている。
ゴさんはもともと海産物の卸売業を営んでおり、客から頻繁にウナギの問い合わせを受けて買い付けに回っていた。しかし、手に入るウナギは死んだものばかりで生きの良いきれいなウナギを求める客は買ってはくれなかった。
そこで、ゴさんは2016年初めに87億VND(約4285万円)の融資を受けて漁船を造船することにした。漁業経験が皆無のゴさんの行動に漁民は誰もが無謀だと思っていたが、ゴさんが躊躇することはなかった。
漁船が完成するまでの間、ゴさんは韓国の漁船に乗りウナギ漁を学んだ。ウナギ漁は以外にも餌を付けた仕掛けを深海に沈め1日~1週間後に引き上げる簡単なもので、船上で経験を積むほか、書籍やインターネットから学んだという。
その後、ゴさんは出来上がった漁船で南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)及びチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)近くの海域でウナギ漁をした。ゴさんいわく、この海域は水深が深く海底がひび割れていることからウナギが多く生息するという。
漁船には1チーム13人の船員が交互に乗船し、1000個の仕掛けを海底に沈める。起業から5か月以降は、1回の漁で船員1人当たりの給与が1000万VND(約4万9000円)と軌道に乗ってきている。あと10日もすれば2船目が進水する予定だ。
韓国や台湾、日本からの問い合わせが多くポテンシャルの高い市場である一方で、要求も高く、各市場に輸出するウナギは色ムラがなく生きた状態でなければならないため、管理がとても重要だ。
港には8人のチームが控えており、塩分濃度や酸素濃度、水温などが整えられた水槽へ獲れたウナギを迅速に入れ替えて出荷を待つ。出荷後は空港での検疫のためさらに15日間の待機期間がある。
現在、出荷市場のシェアは韓国50%、日本30%、台湾20%となっているが、今後はこのほかの市場への輸出も期待されている。