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南中部沿岸地方クアンガイ省クアンガイ市ティンケー村のソンミ証跡地区で16日、「ソンミ村虐殺事件」49周年の慰霊祭が行われた。米国の退役軍人や犠牲者の遺族らが線香を手向け、何の罪もない住民が殺害されることのない平和な世界を祈念した。
ソンミ村虐殺事件は、ベトナム戦争中の1968年3月16日に米軍によって504人の村人が虐殺された事件。このうち182人は女性、173人は子ども、60人は高齢、89人は中年だった。また247棟の住居や畑が焼かれ、数千頭の家畜や家禽が殺された。
慰霊祭では、米国の退役軍人のビリー・ケリー氏が今年も504本のバラの花を犠牲者に捧げ、「毎年この日が訪れるたび、また犠牲者に線香を手向けるたび、私はこの地で49年前に起きたような情景を二度と目にすることのない世界を願うばかりだ」と語った。また、同じく退役軍人のマイク・ベーム氏もバイオリンを演奏して犠牲者を追悼した。