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ハノイ市カウザイ区で8日、区内のハイズオン師範短期大学の学生寮で国際女性の日を祝うパーティーを開き、飲酒をした学生9人が急性アルコール中毒を起こし、うち2人が死亡するという事件が発生した。
パーティーで飲酒した学生らは頭痛や吐き気、呼吸不全といった症状を訴え、病院に救急搬送されたが、11日までに2人が死亡した。残る7人はバックマイ病院で引き続き集中治療を受けている。主治医によると、命に別状はないが、失明などの後遺症が残る可能性もあるという。
学生らによると、飲んだ酒は同区イエンホア街区イエンホア通り259番地にある商店で購入したものだったという。商店に酒を卸した女性は警察の取り調べに対し、同商店のほか、同区チュンキン街区にあるホップニャット市場の店舗や市内の食堂などにも500ml入りのボトルを7000~8000VND(約35.5~40.6円)で卸していたと供述している。
警察は、学生らが飲んだ酒とイエンホア通り259番地にある商店で押収された酒の成分検査を依頼している。なお、同市食品安全衛生支局によると、年初から3月12日までに同市で24人が急性アルコール中毒を起こしている。問題の酒を検査したところ、許容濃度の数千倍ものメタノールが検出されたという。
ベトナムでは、これまでにも急性アルコール中毒・メタノール中毒事件が多数発生しており、多くの被害者が出ている。しかし、当局からの情報周知が徹底されていないため、同様の事故が全国で相次いでいるのが現状だ。