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テト(旧正月)の元日の1週間前にあたる旧暦12月23日(2017年は新暦1月20日)は、ベトナムで「オンタオの日(Ngay ong Tao)」「オンコン・オンタオの日(Ngay ong Cong ong Tao)」などと呼ばれる「かまど(台所)の神様の日(吐君節)」。家庭内の事情をよく知る台所の神様が、一家の1年の善悪を報告するため鯉に乗って天に昇る日だ。
ベトナムの人々はこの日に神様が無事に天に昇れるよう、鯉を湖に放したり、紙で作った鯉や冥器を燃やしたりする習慣がある。こうした中、ホーチミン市3区グエントン通りに軒を連ねる観賞魚専門店はここ数日間、神様が乗って天に昇るための鯉を買い求める人々で賑わっている。
直前になると大きくて美しい鯉を入手することが難しいため、多くの人は数日前から購入する。販売価格は1匹当たり5万~10万VND(約250~500円)だが、多色で大きいものになると200万~300万VND(約1万~1万5000円)にも達する。金魚については100匹当たり8万VND(約400円)で販売されている。
ハノイ市では、今年は供給量が少ないため、鯉の販売価格が前年と比べて2~3倍上昇している。ホアンマイ区にあるイエンソー魚卸売市場では、鯉1kg当たりが13万~15万VND(約650~750円)となっている。
「かまど(台所)の神様の日」については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「かまど神オンタオの日~ベトナムの旧暦12月23日~」を参照。