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東南部地方ビンズオン省ジーアン村に住む男性が、日本の特別天然記念物に指定されているオナガドリ(尾長鶏)の繁殖に成功し、愛好家に雛や成鳥を販売している。
鑑賞鶏の飼育経験があるファン・ミン・ホンさんは日本からオナガドリの受精卵100個を輸入し孵化させることに成功。その後ヒナは順調に成育し、1年半後には雄で2.5kg、メスで2~2.5kgの成鳥となった。
オナガドリの雄は長い尾羽が特徴で、雄の尾は1か月に7~10cmずつ、一生伸び続けるため成鳥の尾の長さは平均で1~1.5m、なかには2mにも及ぶものもいる。
飼育施設は尾羽を傷つけず、客が鶏の全体像を鑑賞できるよう高い止まり木を設置している。ホンさんはオナガドリのつがいを6500万VND(約34万円)、生後1か月の雛を1羽200万VND(約1万円)で販売しているが、テト(旧正月)の娯楽に購入する客が多く、特にメコンデルタ地方とハノイ市の客に雄の成鳥を購入する人が多いという。
餌は主に米や糠、トウモロコシだが、タンパク質を多く含む昆虫やウナギ、魚を与えるとより良いとのこと。美しい尾羽にするためには尾羽を清潔に保ち、こまめに真っ直ぐに整えることも大切だが、繁殖用に飼育する場合は移動や交配がし易いよう雄の尾羽はカットする。
犬に追いかけられる、猫や子供にちょっかいを出される等、突如ストレスにさらされると羽を硬直させた後に羽が生え変わるが、ストレスに気を付け飼育すれば長い尾羽に成長させるのはそう難しくはないという。