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メコンデルタ地方チャビン省チャビン市在住の女性が数字選択式宝くじ「メガ6/45」の抽選で特賞(Jackpot賞)に初めて当選し、920億3000万VND(約4億3000万円)もの賞金を手にしたことを受けて、数字が印刷された従来型の「国家建設宝くじ」を敬遠し、「メガ6/45」を買い求める人が増えている。
こうした中、同地方カントー市で22日に開催された南部の国家建設宝くじ会社の会議で、各社は「メガ6/45」がいたるところで違法に販売されているとして、財政省に対し「メガ6/45」を主管する同省傘下のベトナムコンピュータ宝くじ社(ベトロト=Vietlott)の活動を見直すよう要請した。
ベトロトは現在、ホーチミン市を含む全国6省・市で「メガ6/45」を販売しているが、同社がまだ販売店を設置していない地域でも「メガ6/45」が流通している。これは、地元の宝くじ代理店がホーチミン市など他の省・市から事前に番号が印刷された「メガ6/45」を購入し、本来の価格1万VND(約46.7円)に対し1万1000~1万2000VND(約51.4~56.1円)に上乗せして転売しているためだ。
南部の各宝くじ会社は、こうした転売行為は宝くじ分野の販売を規定する政令第98号/2013/ND-CPの第37条に違反し、地方自治体の歳入に不利益をもたらすとして強く抗議している。
これについてベトロトは、同社が自社販売店以外の店舗とは取引しておらず、行商の販売網も展開していないとした上で、行商などによる「メガ6/45」の転売を禁止する権限が同社にはないと主張。一方で、偽造の「メガ6/45」の購入を回避するため、同社販売店で購入するよう人々に呼びかけている。