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2012年3月に台湾漁船「ナハム3号(Naham 3)」がソマリア海賊に拿捕され、同漁船に乗っていたベトナム人船員3人が4年半にわたり身柄を拘束されていた事件で、このほどアフリカ東部のタンザニアで解放された3人が25日、ハノイ市のノイバイ国際空港に到着した。3人は、出迎えた家族らと4年半ぶりの再会を果たした。
ソマリアの海賊に身柄を拘束されていたのは、北中部地方ゲアン省及びハティン省在住の男性3人。3人は、痩せてはいるものの健康状態は良好だということが確認された。
乗組員28人を乗せた同漁船はインド洋に浮かぶセーシェル共和国沖で漁獲活動を行っていたところ、海賊に拿捕された。船長は射殺され死亡し、中国、フィリピン、カンボジア、インドネシア、ベトナム国籍の船員はいずれも身柄を拘束され、砂漠で軟禁されていた。
劣悪な生活環境に耐え切れず、船員2人は異国の地で命を絶った。台湾当局並びに漁船所有者は身代金について交渉を進め、4年半余りかけてようやく海賊たちとの間で合意に至ったという。