(C)VnExpress,押収された観光地図 |
北中部地方トゥアティエン・フエ省フーバン郡フートゥアン村の「ビラ・ルイーズ(Villa Louise)観光区」の運営会社が配布していた観光地図に、南シナ海を表すベトナム語の「ビエンドン(Bien Dong=東海)」ではなく「チャイナシー(China Sea)」と表記されていたとして、同省警察は3日、地図約250枚を押収したことを明らかにした。
ビラ・ルイーズの運営会社は、「チャイナシー」と表記した地図500枚を印刷したという。同省観光局は地図の表記を訂正するよう指導し、同社は違反を再び犯さないことを約束した。観光局は、行政処分を行うほどの違反ではないとして、注意するに留めた。
南中部沿岸地方ダナン市でも、「チャイナビーチ(China Beach)」や「サウスチャイナシー(South China Sea)」と表記している観光ポスターや印刷物などが発見されている。7月末には、本来の「ノンヌオックダナンビーチ(Non Nuoc Da Nang Beach)」ではなく「チャイナシー」と表記されていた、ジープツアーズ社のポスターが押収された。
こうした事態を受けてダナン市の情報通信局や観光局など4つの機関は、共同で市内の観光地やホテル、旅行業者などの調査を行い、違反の程度に応じて処分する方針だ。事業許可の取り消しもあり得るとしている。