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ハノイ市ノイバイ国際空港で6月上旬、航空機にレーザーが照射される事件が相次いで発生したことを受けて、同市警察はこのうち1件についてレーザーの照射元を特定した。
国家民間航空安全委員会によると、6月上旬に同空港で4件のレーザー照射が確認されたという。今回照射元が特定されたのは、6月2日19時40分に発生した事件で、空軍の第921連隊が飛行訓練中、同空港の南西に位置するソクソン郡の方からレーザーが照射されたもの。
警察によると、ある移動サーカス団が2日に同郡フークオン村トゥイフオン村落を訪れ、地元当局の許可のもと、同村落の運動場で公演を行った。航空機に照射されたレーザーは、公演中に使った照明設備によるものと見られている。当局からの要請を受けて、同サーカス団は公演での照明機器の使用を中止した。
航空局はこれに先立ち、各航空管制部に対し、各空港に隣接する地域の地元当局と協力し、周辺の組織・個人にレーザーを使用しないよう周知すると共に、レーザーの影響を受ける可能性のある範囲を確定し、8月12日までに同局に報告するよう指導した。
更に同局は、管轄官庁に対し、刑事法をガイダンスする通達に航空機へのレーザー照射行為に関する条項を盛り込むよう要請している。それによると、レーザー照射により操縦士の健康に害が及んだ場合、または人が死亡した場合に3000万~1億VND(約14万3000~47万6000円)の罰金または3年までの執行猶予付き禁固刑、1~5年の禁固刑を科す。