(C)VGP news |
農業農村開発省と国連は26日、南中部地方とメコンデルタ地方で生じている深刻な干ばつに対処するため、4850万USD(約54億円)の緊急援助を国際社会に呼び掛ける会議を開催した。
ベトナム政府や国連などが3月に実施した迅速評価によると、干ばつと海水侵入で重大な影響を受けている18省・市では、◇約200万人が生活用水として浄水を利用できず、◇約110万人が食糧援助を必要とし、◇60万人余りの女性と子供が栄養失調状態に陥り、◇約175万人の生活手段が奪われている。この他の8省でも被害が深刻化しつつある。
政府は2015年末に、被害を受けている地方に対し5223tの食糧援助と総額1兆0080億VND(約50億4000万円)の援助金を割り当てた。これまでに200万m3の飲料水と、水の消毒や殺菌に使用するクロラミン(Chloramine B)やアクアタブ(Aquatabs)の錠剤約100万錠が届けられた。
国連のプラティバ・メータ(Pratibha Mehta)コーディネーターは会議で、「ベトナム政府は緊急援助の実施に大変努力しているが、これは非常事態であり、国際社会の特別な支援を必要としている。我々はベトナム政府と協力し、引き続き大きな被害を受けている人々への援助を行う」と述べ、国際社会にベトナムへの支援を訴えた。