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韓国の済州(チェジュ)島で1月13日にベトナム人観光客59人(1月15日の報道では56人)が行方をくらました事件で、ハノイ市警察は、不法出国支援の容疑でベトナム人3人を逮捕した。
逮捕されたのは、グエン・ティ・タイン・タム容疑者(女・38歳、北中部地方ゲアン省出身)、グエン・チョン・トゥオン容疑者(男・34歳、同)、レ・ティ・トゥエット・ハイン容疑者(女・35歳、東北部地方フート省出身)の3人。
この事件は、1月12日にベトナム人観光客163人(1月15日の報道では155人)がチャーター便で同島に到着し、入国を許可された130人余りのうち59人が姿を消したもの。韓国当局は、同島の民宿や工場だけでなく、同島と本土を結ぶ空港や港なども捜索し、現在までに34人を発見、強制送還している。
強制送還された34人のうち16人は、ベトナム帰国後に不法出国を支援したブローカーらを同市警察に告発した。1人当たりの不法出国の手数料は5000~1万2000USD(約55万5000円~133万円)だったという。タム容疑者は9人、トゥオン容疑者は10人、ハイン容疑者は11人の不法出国をそれぞれ手配したとされている。
韓国は、ベトナム人観光客の誘致を目的として、観光目的且つ30日以内の日数で同島に滞在する場合に限り査証(ビザ)免除措置を認めている。59人はこの措置を利用して韓国に入国し、不法就労の目的で姿を消したようだ。
過去にも韓国でのベトナム人観光客の逃走事件はたびたび発生しており、 2015年3月15日時点で同国において不法滞在及び不法就労を続けているベトナム人の数は2万6340人に上っている。