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ホーチミン市食品安全衛生支局は11月、衛生基準を満たした製氷施設を同支局のウェブサイトで初めて公表した。しかし今回、衛生基準を満たしているとして公表された製氷施設は1か所のみだった。
衛生基準を満たした唯一の製氷施設は、同市12区タインスアン街区トーゴックバン通り(To Ngoc Van St., Thanh Xuan Ward, Dist.12)にあるホンフック商業生産社(Hong Phuc Ice)の支社。
同支局によると、ホンフック商業生産社は、工場にポリエチレン(PE)で密封する自動包装ラインを設けて、規定に従い、同社の公表通りに氷を生産している。
一方、他の製氷施設は、書類上ではPE包装をうたっているものの、実際には従来と同じくポリプロピレン(PP)で氷をそのまま包装しており、今もPE包装に移行していないのが現状だという。
なお、同市局が7月に市内製氷工場22か所の抜き打ち検査を実施した結果、調査対象工場の54.5%に当たる12か所で、塩素のほか、大腸菌、大腸菌群、糞便性連鎖球菌、緑膿菌など腸疾患や下痢を引き起こす細菌の感染が確認され、衛生基準を満たしていないことが明らかになった。