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南中部沿岸地方クアンナム省の古都ホイアン文化遺産保存管理センターによると、7月の時点でホイアン旧市街にある58軒の家屋は老朽化が進んでおり、倒壊の危機に立っているという。
同省人民委員会は、2004年からホイアン旧市街の緊急修繕・修復プロジェクトを実施しているが、現在まで修繕・修復された家屋は30軒に留まっている。これは、年平均で3軒しか修繕工事が行われていないことを意味する。修繕工事の進捗が遅れている要因は、資金不足によるものだ。
家屋の修繕工事は、家主の合意の上で国家予算と家主の資金により実施されている。しかし、多くの家屋で土地使用権証明書が発給されていないことから、誰が修繕費を拠出するか決まらず修繕工事に至っていないのが現状だという。
ホイアン市が位置するベトナム中部では、毎年のように大雨や洪水の被害が発生しており、家屋が水に浸かるなどして、老朽化に拍車がかかっている。