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ベトナム仏教会は22日、ホーチミン市3区のビンギエム寺で、1988年のチュオンサ諸島海戦で犠牲になった兵士64人の供養儀式を開催した。式典の中で、画家ブイ・レ・チャンの「ガックマー岩礁、不死の環(原題:Gạc Ma-Vòng tròn bất tử)」と題された絵画の競売入札も行われた。
チュオンサ諸島海戦は、1988年3月14日にベトナムと中国の両国が領有権を主張するチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のガックマー岩礁(英名:ジョンソン・サウス礁、中国名:赤瓜礁)で中国海軍とベトナム海軍が衝突した海戦。
競売入札の結果、この絵画はホーチミン市の実業家が12億8000万VND(約731万円)で落札した。総額は海戦の犠牲者の遺族を支援するために使われる。また、落札した実業家は、この絵画をベトナム軍事歴史博物館に寄贈すると表明している。
海戦で中国軍の捕虜になった経験を持つ元兵士レ・フー・タオ氏は「27年前の出来事を今も忘れられない。同僚の兵士達は戦死したが、精神は死んでいない。我々は祖国防衛のために今でも戦う用意がある」とコメントした。