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東南部ドンナイ省で建設が計画されているロンタイン国際空港に、2013年10月に死去したボー・グエン・ザップ将軍の名を冠する案が浮上している。これは、一般の国民チャン・バン・クエットさんがグエン・ティ・キム・ガン国会副議長宛てに送った手紙で提案したもの。
これに対しベトナム民間航空局(CAAV)のライ・スアン・タイン局長は、ディン・ラ・タン交通運輸相の許可を得て書簡で回答。クエットさんの情熱溢れる手紙と案に敬意を表すと共に、「この案を受理し、研究を行った後、管轄する関連当局に提出する」と約束した。
ザップ将軍は、故ホー・チ・ミン主席の側近としてベトナム人民軍を創設。第1次インドシナ戦争で最高司令官として指揮を執り、フランス植民地時代を終結に導いた。ベトナム国民からは「救国の英雄」として尊敬され、西側諸国からは「赤いナポレオン」と呼ばれ恐れられた希代の戦術家だ。死後、功労を称えてベトナム各地にザップ将軍の名を冠した道路が設けられている。
国会は6月25日、ロンタイン国際空港建設投資案に関する決議を賛成多数(93%)で採択した。総予算額は160億3000万USD(約2兆円)相当で、第1期は54億5000万USD(約6600億円)相当。2019年に着工し、2022年に完成、翌2023年の開業を目指す。