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東南部ビンフオック省チョンタイン郡ミンフン村で7日、木材加工会社を営むレ・バン・ミーさん(男性・48歳)一家6人が何者かに自宅で惨殺されるという凶悪事件が起きた。同日午前6時ごろにミーさん宅を訪れた家事手伝いの女性(40歳)が発見した。
ミーさん一家の自宅は、国道13号線に面した2階建てのヴィラ。数千m2の敷地に囲まれたヴィラの後方には、ミーさん夫婦の木材加工工場がある。
ミーさんと妻のグエン・ティ・アイン・ガーさん(44歳)、息子(14歳)は1階で、娘(22歳)と姪(18歳)は2階で、甥(14歳)は庭で、いずれも刃物で首を切られた状態で発見された。1歳半の末の娘だけが無傷で、発見時は寝室で眠っていた。
近所に住むガーさんの実弟は、警察の事情聴取に対し、「7日午前3時過ぎに姪2人から不在着信があった。電話をかけ直し、姪は電話に出たが普通の声で『叔父さん』と言っただけ。不審に思い姉に電話すると、『何でもないから寝なさい』と言われた」と涙ながらに語った。
また、ミーさんの運転手によると、運転手は毎朝4時ごろにミーさんの自宅へ来て薪を運んでいたが、事件当日は午前3時ごろにガーさんから電話があり、午前7時に来るよう依頼されたという。
敷地内に防犯カメラは設置してあるが、別の建物の改装工事に伴い、その日は電源が切られていた。また、給料日直前で敷地内の金庫には17億VND(約960万円)もの現金が保管されていたが、盗まれた形跡はなかった。車庫内の自動車2台も盗まれていなかった。
国民に大きな衝撃を与える凶悪事件が発生したことを受け、チャン・ダイ・クアン公安相は自ら現場を訪れて遺族を慰問し、被害者らに線香を手向けた。同省警察は、ミーさん宅の柵から数人のものと見られる指紋を検出し、強盗殺人事件として捜査を進めている。
なお、ミーさんは人望が厚く、道路建設やチャリティ活動などに多額の資金を寄付していたという。今回の事件についてインターネット上では、「強盗」「ビジネスの競争相手による仕返し」「元従業員の逆恨み」など、様々な憶測が飛び交っている。