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韓国出入国管理当局によると、2015年3月15日時点で同国において不法滞在及び不法就労を続けているベトナム人の数は2万6340人に上り、同国に正規滞在しているベトナム人全体(13万0702人)の20.2%を占めているという。不法滞在者の数は、2011年末の3倍にも膨らんでいる。
このうち、観光や親族訪問などの目的で短期ビザ(90日間未満)を取得し入国した人数は3296人、長期ビザで入国した人数は2万3044人。長期ビザで入国した人の大半は、派遣労働者だ。
韓国当局は、不法滞在に対する取り締まりを強化しており、年初3か月でベトナム人約700人を含む約5000人の身柄を拘束している。
また韓国当局は、不法滞在の期間を問わず、罰金も科さず、身柄も拘束しないなど、当該者の便宜を図り、自発的な出国を推奨する措置も講じている。これにより、帰国を希望する不法滞在者は、空港の出入国管理当局にパスポートと帰国航空券を提示すれば、強制送還ではなく正規に出国できる環境になっている。