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保健省の調査報告によると、ベトナムの家庭内暴力(DV)事件の約33.7%が、アルコール飲料の摂取により引き起こされたものだという。
子供たちも、アルコール飲料により間接的な被害を受けている。調査対象となった子供の11.1%はアルコール飲料を摂取した親から「罵られた・侮辱されたことがある」と回答している。また、アルコール飲料が原因で、6.5%が親に放置され、6.1%がDVを目撃し、3.8%が暴力を受けたことがあるという。こうした状況のいずれかを経験したことのある子供の比率は13.8%で、アイルランドの11.2%、タイの13.1%を上回っている。
ベトナム人の収入は東南アジアで8位に付けているが、ビール消費量ではトップの座を占めている。2013年におけるベトナムのビール消費量は前年比+10%増の30億L余りで、東南アジアでトップ、アジアでは中国と日本に次ぐ3位となっている。
世界保健機構(WHO)によると、ベトナムで発生する交通事故の36%が飲酒運転によるものだというが、ベトナム当局の報告では、この比率はWHOの数値を大きく下回るわずか6.8%に留まっている。