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教育訓練省は教育の平等の観点から就学前教育を禁止しているが、実際には多くの教室が開かれている。小学校に入ってからの勉強の遅れに対する心配や、名門小学校の「お受験」のために保護者が通わせている。
ハノイ市在住のミンさんは、テト(旧正月)明けから子供を教室に入れた。週2回で1回につき90分、他の10人の子供達と共にペンの持ち方や文字を習っている。料金は1回5万VND(約278円)。ミンさんは、「自分の子だけ何も準備せずに入学したら苦労してしまう。生徒数が多いので教師も当てにできない」と話す。
名門小学校のお受験の厳しさは、大学入試と大して変わらない。ハノイ在住のランさんによると、受験科目にはIQ、言語能力、知覚、記憶力、発音などがあり、テストに慣れていなければ合格は望めない。倍率は3~4倍だという。
こうした保護者の要望に応えて、入学希望者の多い小学校は、就学前児童を対象にしたクラブで週に1回教室を開いている。ベトナム語、外国語、算数、音楽、美術などを、1日かけて教育する。コース料金は200万~500万VND(約1万1100~2万7800円)。