(C) baodautu 写真の拡大. |
交通運輸省の報告によると、テト(旧正月)までに、全国28省の山岳地などで生活用の吊り橋80本が完成した。
これは、北部や中部、南中部高原地方の山岳地など日常生活における往来が困難な地域で吊り橋186本を建設する計画の一部で、地元住民の交通利便性を向上させると共に、同地域の経済社会発展を目指すもの。
吊り橋1本当たりの建設費用は20億VND(約1100万円)から70億VND(約3900万円)ほどで、吊り橋の寿命は少なくとも25年と見込まれている。
また、ディン・ラ・タン交通運輸相によると、同省は引き続き全国で吊り橋4000本余りを建設する計画だという。同計画の投資総額は8兆3000億VND(約464億円)に上る見通し。建設経費については、国家予算から拠出するほか、個人や企業などに献金を呼びかけるという。
ベトナムの山岳地などでは川に橋が架かっていないところも多く、学生の登下校や日常生活の往来に支障をきたしているだけでなく、川に転落し死亡する事故も後を絶たない。今回のように新たに橋が架かることで、住民の生活は大きく変化するものと期待されている。