(C) tuoitre アオザイとノンラー 写真の拡大. |
(C) tuoitre フエのノンバイトー 写真の拡大 |
英国の旅行ガイドブック「ラフガイド」を発行するラフガイド(Rough Guides)社はこのほど、「世界の印象的な伝統衣装コレクション」を発表した。その中で、ベトナムから「ノンラー」(藁でできた円錐形の葉笠)が選ばれた。
ノンラーはアオザイと合わせてベトナム女性の伝統的な魅力となっており、ノンラーの最も著名な産地である北中部トゥアティエン・フエ省では「ノンバイトー」とも呼ばれている。
ノンバイトーは、2層に編まれた葉の間に切り絵の型紙をはさんだもので、光にかざすと美しい絵が浮かび上がる。同省フエ市を流れるフオン川や同市にそびえるグビン山などの風景や詩の情景が描かれ、同地方の伝統工芸品となっている。
ラフガイドは、北部の山岳少数民族であるモン族や赤ザオ族の民族衣装も含めて、「ベトナムの伝統衣装は各民族によって多彩且つ独特で、今後も守っていくべき極めて貴重な国の財産」と高く評価している。
なお、「世界の印象的な伝統衣装コレクション」には、◇日本の着物、◇インドのサリー、◇スコットランドのキルト、◇ドイツとオーストリアのトラハト、◇インドネシアのケバヤ、◇ケニアのマサイビーズなどが選出されている。