(C) thanhnien |
ホーチミン市人民委員会はこのほど、関連機関に対して市内の古木を保護するための対策を早急に講じるよう指導した。この背景には、同市都市鉄道(メトロ)をはじめ、インフラ施設の建設により数百本の古木が伐採されたことがある。
具体的には、インフラ施設建設案件の展開に当たり、投資主体に「街路樹への影響調査」の実施を義務付け、移植や保存が不可能な場合に限って伐採を認めるという。2015年年初にも同対策を実行できるよう、関連機関は年末までに計画案を提出することとなっている。
また、同市人民委員会は同市交通運輸局に対しても、2015年中に市内における街路樹の状況調査及び安全確保に向けた改修案策定を行うよう指導した。
同市には多数の古木が残されており、特に早い時期から開発が進んでいた1区と3区の街路樹の大半がフランス植民地時代に植えられたもの。長い間市民に愛され続けてきた同市の街路樹だが、強風を伴う大雨が降ると倒木被害が多発するといった問題も生じている。
一方で、同市の環境保全を実現すべく、若者の間で「ホーチミン市の緑を守る」署名活動が話題となっている。この活動では既に2000人以上の署名が集まっており、月末にも同市人民委員会に署名と意見を合わせて提出する方針だという。