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ホーチミン市では、健康に有害な化学薬品が食品に使用される事件がたびたび発生しているが、それらの化学薬品は5区にあるキムビエン市場で堂々と売られている。市はやっと重い腰を上げて、別名「死神市場」の一掃に乗り出す方針だ。
キムビエン市場で販売されている化学薬品のほとんどには商標がなく、食品添加物も工業用薬品も区別なく並べられている。店主が使用目的を尋ねたり使用方法を教えたりすることはなく、買い手は何の書類がなくても食品への使用が禁止されている薬品を購入できる。
ホーチミン市人民委員会はこうした状況を改善するため、キムビエン市場で化学薬品を販売する店を、5区のドンフオンショッピングセンターに移転させる計画だ。現在、化学薬品販売店は市場内に17店、周辺にも多数あるが、全ての店で食品安全衛生に関する証明書の有効期限が2012年で切れている。
市人民委は各区人民委に対し、化学薬品や食品添加物に関する売買の規律を取り戻し、各種許可証の発給管理を厳格にするよう指示。化学薬品の違法な生産・販売を厳しく取り締まるよう求めた。