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ベトナム南北にある8か所の寺院でこのほど、「仏の手」の形をした珍しいザボンがお披露目された。これは、ある会社が3年の歳月をかけて開発したテト(旧正月)向けの新商品で、早くもテトの目玉商品として注目を集めている。
このザボンは、まだ実が小さい時期に、タイから取り寄せた専用の容器に入れて育てて「仏の手」の形に仕上げたもの。まるで仏の両手がザボンの実をやさしく包み込むように持っている形に見えるため、仏教徒の多いベトナムでは、ありがたがって購入する人が多いと見られている。
この会社は、2015年のテト向け商品として12月20日に販売を開始する予定で、今回、各寺院で発表されたものはいずれもサンプル。同社によると、販売するのは1000個から3000個と少ないため、相当な入手困難が予想される。また、販売価格は明らかにされていないが、珍しい商品のため、通常のザボンよりも高めの価格設定となる見通し。
なお、ベトナムでは近年、テトのお供え物として、珍しい形の果物が好まれており、最近では四角いスイカやひょうたん型のザボンなどが人気を集めていた。